
執筆者 飯塚
外資系コンサルティング企業にて企業の課題を生成AIをはじめとした先端技術で解決することに取り組む。これまでに多くのお客様の業務効率化プロジェクトを担当し、企業のDX推進を支援。
ベネッセコーポレーションは2023年4月より、グループ社員約15,000人を対象に、Microsoft AzureのOpenAIサービスを活用したAIチャット「Benesse GPT」の運用を開始しました。この取り組みは、DX戦略を加速させるための一環で、業務効率化や新商品サービスの検討を支援する環境を整備するものです。Benesse GPTは、セキュアな環境下での安心・安全なAI活用を可能にし、社員の生産性向上と企業競争力の強化に寄与しています。
生成AIの導入に関心が高まる一方で、「事例をどのように自社で活かしたら良いかわからない」「生成AIの知識が不足しており社内導入が難しい」と感じている企業も多いのではないでしょうか。そこで弊社では、このような課題を抱える企業様向けに、実践的なスキルを学べる「生成AI実践講座」を提供しています。
【導入の背景】
ベネッセは2021年より、全社横断的なDX推進組織「Digital Innovation Partners(DIP)」を設置し、中期経営計画の実現を牽引してきました。教育や介護を中心としたサービス提供において、顧客価値を向上させるために最新技術を積極的に検証。その中で、AIチャットの導入が、現場の業務効率化や商品開発における技術活用を支える重要な手段と位置づけられました。
従来、現場の開発者や企画者が安心してAIを活用できる環境が不足しており、情報漏洩のリスクを回避しつつ、セキュアで効率的なツールが求められていました。
【企業課題】
セキュリティ対策の強化
AI活用において、外部への情報漏洩や入力データの二次利用の懸念が課題として挙げられていました。安全に使用できる閉じた環境の整備が必要でした。
業務効率化と商品開発の加速
業務の生産性向上や、よりよい商品サービスの企画・検討を迅速に行える仕組みが求められていました。
DX戦略の推進
グループ全体でDXを進めるために、最新技術を現場に取り入れると同時に、その技術を使いこなせる環境を整備する必要がありました。
【解決策】
ベネッセは以下の方法で課題解決に取り組みました:
セキュアな環境の提供
Microsoft AzureのOpenAIサービスを活用したクローズドなAIチャット環境を構築し、情報漏洩リスクを排除。入力データの二次利用を行わない仕様を採用しました。
イントラネット上での活用
社員がいつでもAIチャットを利用できるイントラネット環境を整備し、業務効率化や商品開発の支援を可能にしました。
【期待できる導入効果】
業務効率化の推進
AIチャットの導入により、業務効率が向上。企画や商品開発にかかる時間を短縮し、業務プロセス全体が効率化されました。
DX戦略の加速
グループ全体でのDX推進を強化し、教育・介護を中心とした幅広いサービス提供における競争力を向上。
社員の生産性向上
Benesse GPTの活用により、社員が自身の業務に集中できる環境を実現。結果として、より高付加価値な業務に取り組むことが可能となりました。
【まとめ】
Benesse GPTは、AI技術を活用した新たな業務改善の可能性を示す事例となりました。本取り組みは、セキュアな環境でのAI活用を実現し、DX戦略を牽引するとともに、社員の生産性向上と顧客への提供価値を最大化しています。今後も、AIチャットの継続的なバージョンアップを通じて、新たなビジネス価値の創出を目指していきます。
【出典】
【LAUPHの生成AI実践講座でスモールスタートを実現】
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