【導入事例】七十七銀行、生成AIを活用した実証実験の開始

更新日：2月1日

執筆者　飯塚

外資系コンサルティング企業にて企業の課題を生成AIをはじめとした先端技術で解決することに取り組む。これまでに多くのお客様の業務効率化プロジェクトを担当し、企業のDX推進を支援。

株式会社七十七銀行（以下、七十七銀行）は、生成AI技術を活用した業務効率化と高度化を目指した実証実験を開始しました。本取り組みは、同銀行の「Vision 2030」に掲げる生産性倍増戦略と企業文化改革の一環であり、AI inside株式会社との連携により実現しています。

生成AIの導入に関心が高まる一方で、「事例をどのように自社で活かしたら良いかわからない」「生成AIの知識が不足しており社内導入が難しい」と感じている企業も多いのではないでしょうか。そこで弊社では、このような課題を抱える企業様向けに、実践的なスキルを学べる「生成AI実践講座」を提供しています。

【導入の背景】

七十七銀行は、AIおよびデータ活用を通じた業務改善に以前から取り組んでいます。これまでに、AIモデル構築ツールを活用した営業推進リストの作成や、入出金データから業況変化を検知するシステムを構築するなど、多岐にわたる実績があります。

しかし、さらなる生産性向上と業務効率化を目指す上で、既存の業務プロセスの迅速化が課題となっていました。そこで、生成AIを活用し、従業員がより創造的な業務に注力できる環境を構築するための実証実験が開始されました。

七十七銀行は以下の方法で課題解決に取り組んでいます：

生成AI×データ分析の実証実験
- 銀行商品の販売状況やチャネル別の分析業務を対象とし、生成AIを活用してデータを可視化。
- プログラミング言語のコード生成やグラフ作成を通じ、迅速なデータ分析を実現。
- 分析結果をレビュー文書として生成することで、報告業務の効率化を図りました。
安全な運用環境の確保
- 入出力情報が外部に流出しないよう厳格なセキュリティ基準のもとで運用。
- 実証実験で用いるデータには、お客さま情報や機密情報を含まない形で運用を実現しました。

七十七銀行の生成AI活用による効果は以下が期待できます：

業務効率化の推進
- 定例業務やデータ分析における時間を短縮し、職員が創造的な業務に注力できる環境を整備。
- 業務プロセスの迅速化により、生産性の向上を実現。
エンゲージメントの向上
- 業務負担の軽減により、職員の満足度が向上し、挑戦的な企業文化の醸成に貢献。
ノウハウの蓄積
- 実証実験を通じて得られた知見を基に、さらなるDX（デジタルトランスフォーメーション）の推進が可能に。